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「日本眼科学会」による屈折矯正手術について

※このページは「日本眼科学会」のHPより引用させて頂いております。


■はじめに
 近視や遠視などの屈折異常に対する矯正手段は、この数世紀の間、眼鏡装用が最も一般的でした。
20世紀に入るとコンタクトレンズが使用され始めるようになり、眼鏡と同様に視力を矯正する手段として広く普及するようになりました。
現在でも眼鏡やコンタクトレンズは最もスタンダードな屈折矯正手段であることに違いはありません。
しかし、20世紀末に、主として近視の矯正を対象としたレーザー(エキシマレーザー)屈折矯正手術が開発され、年々手術を受ける人が増えています。


■エキシマレーザーとは
 屈折矯正手術に使用されるレーザーはエキシマレーザーといわれるものです。
この装置はフッ素・アルゴン・クリプトンといった混合ガスを発振させてレーザー光を放射させるもので、約193nmという非常に短い波長のレーザー光を出力することができます。
このレーザーを使用して、人の目の中でも屈折率の高い角膜を薄く削り取り、人為的に角膜の屈折率を変えてしまうことが屈折矯正手術の目的です。
エキシマレーザーの特徴は、角膜を精密に加工できるだけでなく、従来のレーザーにつきものだった、高熱による細胞組織破壊の心配が無いことです。
コンピューター制御のもと、角膜を正確に削り取って治療します。


■エキシマレーザーを用いた屈折矯正手術の分類
 主に、PRK(Photorefractive Keratectomy)、LASIK(Laser in-situ Keratomileusis)そしてLASEK(Laser Epithelial Keratomileusis)の三種類があります。
 PRKは角膜上皮(角膜の表面の皮)を機械的に除去した後に角膜の中央部にレーザーを照射する方法です。
除去された角膜上皮は自然に再生されるのを待ちます。
これに対しLASIKはマイクロケラトームという器具を用いて角膜上皮から角膜実質表層を薄く切ってフラップ状にしておき(図1)、角膜実質中央にレーザーを照射して(図2)屈折を調節する方法です。
始めに切ったフラップは、レーザー照射後に元の位置に戻します(図3)。
LASIKはPRKに比べて手術後の視力回復のスピードが早く痛みも少ないため、現在の屈折矯正手術の90%以上がLASIKによって行われています。
一方、LASEKはトレパンという円形のメスで角膜上皮を切開し、角膜実質中央にレーザーを照射する方法です。
LASIKと似ていますが、フラップの作成をマイクロケラトームからトレパンに変更した新しい方法です。


■LASIK治療の現状
 日本では1998年にエキシマレーザー装置が医療器具として認可され、販売が許可されました。PRKは2000年1月に、LASIKは2006年10月に、それぞれ厚生労働省の許可が下りましたが、
現在のところこれらの治療には保険が適用されません。
これは、眼鏡やコンタクトレンズに保険が適用されていないのと同じ理由によります。
従って、治療費は施設により異なりますが、片目につき大体20万から30万円の出費が必要です。手術時間は10分から15分程度で入院の必要はありません。
ほとんどの場合、視力は術後数時間から一日程度で回復します。
視力が安定するには一週間から一か月程度を要し、90%以上の人が裸眼視力1.0以上に回復します。
治療後の視力の回復に不満を感じたり不都合を感じた場合には、眼鏡やコンタクトレンズによる矯正の追加が必要になることもあります。


■LASIKを受けたいとお考えの方に
 20歳以上であり、近視の度数が過去1年間安定していることが必要です。
しかし、術前の屈折異常の程度によっては手術が受けられないことがあります。
また、目に別の病気があるときや全身の病気を合併しているときも手術を受けられない場合があるなど、手術の適応は慎重に判断されます。
LASIKを受けたいという希望のある人は、まず医師とよく相談し術前の綿密な検査を受ける必要があります。


以上




左目









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